こんにちは。マッハです。
某航空会社の自社養成パイロットで入社し、現在は外資系エアラインでパイロットをしています。
今回は、自社養成パイロットの飛行適性検査についてお話していきます。
エントリーシートや集団面接は通過したけど、飛行適性検査って聞いたこともなければ、内容や対策はどうやったらわからない人も多いと思います。
僕も実際に受けているときは、調べても全然出てこなかった記憶があります。
このブログではできるだけ僕自身の経験も踏まえた生の情報をお届けできればと思っています。
それでは、前置きはこの辺にして、紹介していきます。
自社養成パイロットとは
自社養成パイロットは、航空会社に入社し、社内の訓練を受けることで、エアラインパイロットになることです。
自費でエアラインパイロットに必要なライセンスを取得しようとすると、ざっくり2000万円以上はかかります。
費用がかからず、しかも給料までもらいながらパイロットになることができるので、必然的に競争率はとてつもなく高くなります。
飛行適性検査
次に飛行適性検査について解説していきます。
選考中にどこの航空会社でも飛行適性検査があります。
JAL採用ページより
ANA採用ページより
ANAについては2回もありますね。
シミュレーターについては、フライトシミュレーターが体験できる場所がいくつもあるので、自社養成を受けている旨を話せば、色々と教えてくれるところもあります。
シミュレーター以外の飛行適性検査については、次で解説しますが、ここで結構人数が絞られる印象です。
飛行適性検査の内容
次にシミュレーター以外の飛行適性検査の内容についてですが、これは航空会社によって少し異なりますが、ベースとしては同じです。
何を見ているかというと大きく以下の3点になります。
・プログレス
・マルチタスク能力
・細かい修正力
順番に見ていきます。
プログレス
プログレスとは、1回目より2回目、2回目より3回目と回数を重ねることにより成果が向上していくことです。
検査の中で、様々な問題が出題され、中には1回見ただけではわからない問題もあります。
だいたいは同じ試験を繰り返して行うのですが、2回目に同じ間違いをしないことが重要です。
マルチタスク
マルチタスク能力は、複数の処理を同時に行う能力のことです。
飛行適性検査でも、2画面を使って、それぞれ異なる問題が出題され、それぞれ答えるというようなものもあります。
1つのことに集中しすぎず、注意を分散することが重要になります。
細かい修正力
細かい修正力はパイロットになるうえで結構重要な能力です。
特に着陸するためのアプローチではこの能力が求められます。
何かズレが生じたときに、大きくインプットするのではなく、小さなインプットでジワジワ修正する能力ですね。
これらの能力を5~7個ぐらいの検査を通じて、測っていきます。
具体的にどれぐらいできれば合格なのかはわかりかねますが、丸腰で受けるよりは、それぞれ対策することは可能だと思います。
飛行適性検査の対策方法
では具体的にどんな対策ができるか紹介していきます。
正直なところ、できることは少なく限られていますが、少しでも対策するのであればというところで紹介します。
スマホ2台でフラッシュ計算問題を解くこと
これは無料でアプリがあります。
単純に計算問題を解くのではなく、できればスマホ2台を使って同時に2問解いていくのがベストです。
スマホが1つしかない人はパソコンでも代用は可能ですね。
2台目のスマホもしくはタブレットがあると、メモを見ながら作業ができたりと効率がグッと上がるのでおススメです。
これとは関係ないのですが、なんでも書くためのノートを一つ用意しているだけで作業の幅が広がり、記憶にも残しやすくなります。まとめるようのノートではなく、何でもよいので思いついたことを各ノートを用意してみてはどうでしょうか。
僕はこれを使っています。書きやすく無地のモノがいいですね。
まとめ
飛行適性検査についての解説と対策方法について、お話してきました。
正直なところ、できることは限られているので、この先の選考にある英会話面接や航空身体検査に向けて同時並行で準備していくことが大事だと思います。
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