こんにちは。マッハです。
外資系エアラインでパイロットをしています。


今回はこんな疑問に答えていきます。
目次
パイロットに英語力は必要か?
結論から言えばYESです。
しかしながら、外国人とすらすらやり取りできるような流暢さは必要ありません。
また、エアラインパイロットとして日本国内をメインにフライトをするのであれば、正直ほとんど英語力は求められません。
なぜかというと、パイロットが英語を使うのは管制官との通信がほとんどです。管制官との通信は95%決められたフレーズで行われますので、基本的なフレーズさえ覚えてしまえば、苦にすることはないでしょう。
英語力が求められるのはむしろ、パイロットになるまでの間と言えます。
では、訓練を含め、パイロットになる過程で、どれぐらいの英語力が必要かを見ていきましょう。
海外訓練では日常会話のやりとりができる英語力が求められる
大学の入試や航空会社の採用条件にTOEICのスコアの提出は課せられていませんが、各採用段階で英語面接がありますので、それを乗り切る英語力が必要となります。
英語面接については、「志望動機」や「学生時代に力を入れて取り組んだこと」など日本語で聞かれる内容を英語で話せるようにしておくことで十分対応できるので、事前準備さえ時間をかけてやっていれば、全く臆する必要はありません。
航空会社の自社養成や、私立大学のパイロット養成の訓練はコスト面の関係で海外で行われることがほとんどなので、現地の教官との会話や、日常生活での会話が必要になります。
ただここで言うところの日常会話は本当に簡単なもので、
「今日はここが良かった、ここを改善したい」「今日はこのようなプランで考えている」というような、1文や2文で自分の考えを述べられれば良いです。
中学英語レベルさえマスターしていれば、これらの会話はそこまで問題にはなりません。
ですので、これから勉強しようという方はまず中学英語から見直して、自分のフレーズを増やしていくのがおすすめです。
難しい単語は一切必要ありません!!
聞く力を鍛えよう
パイロットで英語が必要になってくる場面としては、主に管制官との通信です。
こちら側から通信する場合には特に流暢さや語彙力はなどは必要ありませんが、海外の管制官の中にはとても早口な人もいます。
それを聞き分けられる力は持っておく必要があります。
とはいえ、一朝一夕で身につくものでもありません。普段からリスニングの時間を5分だけでも割いて、スキルアップしていきましょう。
私は大学で海外に留学していましたが、1日30分、聞いた英語を紙に書き写す、という勉強をひたすら続けていました。1か月もしないうちに慣れてきて、レベルアップが実感できます。
耳さえ慣れてしまえば、パイロットとしてどこでも飛ぶことができるようになります!
まとめ
パイロットに英語力は必要ですが、ペラペラである必要は全くありません。
何から始めたらわからない人はまず中学英語から見直して、自分のフレーズを増やしましょう。同時に聞く力を鍛えましょう。
絶対に大学受験で使うような単語帳は買わないでください!!中学英語だけで十分です!
自社養成やパイロットになった後の英語面接の対策には、この1冊がおすすめです。
以下の記事にも書きましたが、パイロットになるためには継続力が重要です。だいたいのことは1か月継続していれば、成果が表れ実感できます。今からでも全然遅くはありません。第一歩を踏み出してみましょう。
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