こんにちは。マッハです。
外資系エアラインのパイロットとして働いています。


この記事ではそんな疑問に答えていきたいと思います。
目次
パイロットの勤務時間
パイロットの勤務スケジュールについては国際線と国内線では大きく変わります。
それぞれのおおまかな月間のスケジュールはこんな感じです。
国内線のスケジュール
国内線はでは1日に多いと8回の離着陸があります。
だいたい1日の勤務時間は6~10時間ぐらいになります。2フライトの日は短く、4フライトの日だとかなり長く感じます。
見てわかる通り、国内線であっても、3日間家に帰れないことも結構あり、ざっくり月の半分以上は家にいません。
国際線のスケジュール
国内線と比べるとスケジュールに余裕があるように見えますが、実際の月間のフライト時間は国際線の方が長かったりします。
1フライト10時間前後のフライトが多いのが特徴です。
パイロットの給料は「固定給+時間給」なので、国際線のパイロットがやはり1番給料をもらえるということですね。
日帰りでなければ、基本的に、CA含め同じグループで行動します。乗務開始から次の休みまでの一括りを「ペアリング」や「パターン」と呼んだりします。
だいたい、月に5~6パターンをこなしていくというイメージですね。
訓練生のスケジュール
ちなみに訓練生のスケジュールはというと、基本的には月間10日の休み以外は、
座学とシミュレーター訓練でびっしり埋まっています。
社会人としては、当たり前と言えば当たり前ですが。
ただ休みの日も、次の訓練の予習や、勉強に追われる日々です。
私の友人も自社養成で入社し、訓練期間を経て、某航空会社で働いていますが、「たまに息抜きはしたけど、1日何も勉強しなかったことはなかった。」と言っていました。
パイロットの休日は何日ぐらい?
さて、本題の休みの数ですが、上の表にもある通り、パイロットの休日は実のところ、土日祝休みのサラリーマンと変わらず、月に10日ぐらいなんです。
ただ、与えられる休日は10日前後ですが、勤務日であっても、朝早くに終わったり、夕方からの出勤であったりと、比較的自由な時間は多いのも確かです。
その分、フライトには万全の状態で臨む必要があるので、自己管理は徹底しなければなりません。
正直なところ、国際線で長時間のフライトを終えた後は、時差ボケの回復も含め、しっかり休まないと疲れが取れません。
私は今でこそ、4時間睡眠のショートスリーパーになり、時差ボケを気にする必要がほぼなくなりましたが、当初は本当に悩まされました。
また、世間の休日は、パイロットにとっては繁忙期です。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、行楽シーズンは便数も増えるので、仕事に入る可能性は高くなります。
休日の過ごし方
休日の過ごし方については人それぞれですが、まずは身体の回復に努めます。
サウナに行くも良し、しっかり寝るも良し、マッサージを受けに行ったりするも良しです。
また、休日であっても前日は、翌日の天気や各空港の注意点など、多少の予習が必要になります。
パイロットになりたてで慣れていない頃は結構これに時間を取られたりします。
有給休暇の消化率
結論から言いますと、ほぼ100%とれます。
なぜこんなに有給休暇が取れるのかというと、パイロットの業務は誰がやっても変わらないからです。
誰でも代わることができるので、他の職種に比べると有給休暇が取りやすいのです。
ただ先ほども言った通り、繁忙期にはなかなか取りづらいので、それ以外の時期で長期休みを取ることが多いです。
ゴールデンウィーク後に1週間ほど休みを取って旅行に行くと、結構空いているところも多く、ストレスなくめちゃくちゃ満喫できます。
ただシーズン特有のイベント等はやっていないことが多いので、イベント目当てだと少し物足りなさを感じるかもしれません。
休日のお酒
一昔前までは、ステイ先で夜遅くまでお酒を飲んでワイワイやっていた印象が強いですが、最近ではアルコールに関連した事件やニュースが多く出ており、アルコールに対する基準や検査が厳しくなっています。
とはいえ、全く飲めないかというとそうでもなく、乗務開始前の決められた時間までは飲むことができます。
ただし飲みすぎて二日酔いの状態で乗務することはもちろんできませんので、自制する必要はあります。
酒に飲まれず、たしなむ程度に楽しむのが重要です。
パイロットの休日のまとめ
パイロットは勤務体系が特殊なので、サラリーマンが働いている時間に家にいたりすることも多いですが、
実際の休みは10日前後です。
年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期はフライトが入ることが多く休みになりにくいのが特徴です。
ただ有給休暇についてはほぼ100%取ることができるので、基本的に休みたいときはいつでも休めます。
ルールをしっかり守れば、お酒も楽しむことができます。
休みの日をうまく使えれば、他の職種よりもやりたいことはしやすい環境にあると思います。